2013.11.03
wolfgang

No Guts , No Glory

「 名誉を失っても、もともとなかったと思えば生きていける。

財産を失ってもまたつくればいい。

しかし、勇気を失ったら、生きている値打ちはない。」

by   ゲーテ

 

競争戦略論には、「アウトサイド・イン」と「インサイド・アウト」

の二つの考え方があると言われています。

「アウトサイド・イン」は、外から攻めて中で戦略を立案して実行する、

「インサイド・アウト」は、中に持っているものをうまく活用して戦略を立てます。

本来は、競争戦略論はどちらかといえば、「アウトサイド・イン」ですから、

世の中の変化がどのように、経営に変化を及ぼすのか、環境的に何がおこっているのか、

あるいは競合他社を分析して、私たちはどういうポジショニングをするのか、

など考えます。

野中郁次郎教授(経営学者)の「インサイド・アウト」戦略の考え方は、自社がもっている、コアコンピタンス、

コア・ケイパビリティーを総合すると、ナレッジという言葉で置き換えられるかもしれない、

この自社の強みをうまく使い、それをベースに戦略を考える、

これが、資源ベースの戦略です。

 

「 No Guts, No Glory  」

好きな言葉です。

「勇気なきところに栄光なし」

やはり、他社と違うことをやるというのは、相当な勇気が必要です。

もう一つ大事なことは、何をやらないかを選択する必要があります。

これが、ユニークネスにつながる、すべてのことをやるのは、

ユニークとは言えません。

 

スターバックスの日本の一号店が銀座に出来たとき、タバコを吸う客を排除しました。

禁煙にしたのです。

当時のデータは、日本男性約59%が喫煙者、さらに、喫茶店に来店する男性客約75%は、

喫煙者でした。

業界の常識は、「鈴木陸三さんは、やはりアパレルの人だな」

と、揶揄されたそうです。

しかしこれが、マイケル・ポーターのいう、

「何をやらないか」

という戦略です。

75%の客を捨てても、良い客をつかむために断固やる。

 

「 No Guts ,  No Glory 」