2014.02.08
wolfgang

無財の七施。

無財の七施という言葉、ご存知の方も多いと思います。

私たちの日常生活においてお金がなくても、周りの人々に喜びを与えていく、少しでも喜んでいただける方法のことです。

このような身近な行いによって、自分自身を高めることができるとともに、周りの人々の心を和ませることができるのですね。

それでは、その七つの方法とは何か・・・

1.眼施(がんせ):優しいまなざしで人に接すること。

「目は口ほどにものを言う」といいます。相手を思いやる優しい心で見つめると、自然に優しいまなざしとなり、人は安心しますし相手に対して好感を与えることもできます。

2.和顔施(わげんせ):笑顔で人に接すること。

目と同様に顔はその人の気持ちを表します。和やかな優しい素敵な笑顔を見ると幸せな気持ちになります、そして、周りにも笑顔が広がります。いつも、笑顔をもって人と接しましょう。

3.言辞施(ごんじせ):優しい言葉で接すること。

私たちは言葉一つで相手を喜ばせたり、逆に悲しませたりする場合があります。相手を思いやる優しい言葉で接していきましょう。あいさつや感謝の気持ちも大切です。

4.身施(しんせ):自分の体を使って奉仕する。

重い荷物を持ってあげる、困っている人をみかけたら助けるなど特にお年寄りや体の不自由な方に対して自分の体を使ってお手伝いする。また、人のいやがる仕事でもよろこんで気持ちよく行うことです。相手によろこんでいただくと同時に、自分自身の心も高めることができると思います。

5.心施(しんせ):他のために心をくばる。

自分だけがよければいいというのではなく、心底からともによろこび、ともに悲しむことができる他人が受けた心のキズを、自分のキズの痛みとして感じとれるようにする。

6.床座施(しょうざせ):席や場所を譲ること。

自分が疲れていても電車の中などでは、よろこんで席を譲りましょう。座席だけではなく、すべてのものを分かち合い、譲り合う心が大切です。

7.房舎施(ぼうしゃせ):雨や風をしのぐ所を提供する。

たとえば、突然の雨にあったとき自分がずぶ濡れになりながらも、相手に雨のかからないようにしてやる。思いやりの心をもってすべての行動をするということ。お客さんが来たなら、あたたかくおもてなしをいたしましょう。

という七つです。

簡単なようで難しいことではありますが、いつでも、どこでも、だれに対してでもできることだと思います。

一日ひとつでも行えるように心がけましょう。

これらの行いは、相手だけにする施しのようにみえますが、実は施しをした本人にとっても良い気持ちになって返ってきているのですね。それは、施しを受けた方からの「ありがとう」の一言です。

この無財七施の心を自分自身の心にとめて、相手のことを考える生活を送りたいと思います。