No Guts , No Glory
「 名誉を失っても、もともとなかったと思えば生きていける。
財産を失ってもまたつくればいい。
しかし、勇気を失ったら、生きている値打ちはない。」
by ゲーテ
競争戦略論には、「アウトサイド・イン」と「インサイド・アウト」
の二つの考え方があると言われています。
「アウトサイド・イン」は、外から攻めて中で戦略を立案して実行する、
「インサイド・アウト」は、中に持っているものをうまく活用して戦略を立てます。
本来は、競争戦略論はどちらかといえば、「アウトサイド・イン」ですから、
世の中の変化がどのように、経営に変化を及ぼすのか、環境的に何がおこっているのか、
あるいは競合他社を分析して、私たちはどういうポジショニングをするのか、
など考えます。
野中郁次郎教授(経営学者)の「インサイド・アウト」戦略の考え方は、自社がもっている、コアコンピタンス、
コア・ケイパビリティーを総合すると、ナレッジという言葉で置き換えられるかもしれない、
この自社の強みをうまく使い、それをベースに戦略を考える、
これが、資源ベースの戦略です。
「 No Guts, No Glory 」
好きな言葉です。
「勇気なきところに栄光なし」
やはり、他社と違うことをやるというのは、相当な勇気が必要です。
もう一つ大事なことは、何をやらないかを選択する必要があります。
これが、ユニークネスにつながる、すべてのことをやるのは、
ユニークとは言えません。
スターバックスの日本の一号店が銀座に出来たとき、タバコを吸う客を排除しました。
禁煙にしたのです。
当時のデータは、日本男性約59%が喫煙者、さらに、喫茶店に来店する男性客約75%は、
喫煙者でした。
業界の常識は、「鈴木陸三さんは、やはりアパレルの人だな」
と、揶揄されたそうです。
しかしこれが、マイケル・ポーターのいう、
「何をやらないか」
という戦略です。
75%の客を捨てても、良い客をつかむために断固やる。
「 No Guts , No Glory 」