2014.02.17
wolfgang
「出来ること」を積み上げる
「させてもらえない、不満を言う代わりにしてよいことを次から次へと行え」
ある人が、幹部に就任した、
早速、生産性をあげる改革案を提出した。
ところが、赤字を理由に上司から承諾を得られなかった。
彼は、あきらめなかった、他人のせいにせず、愚痴を言わず、
「お金がないなら、知恵を使えばいい。」
と、作業方法、機械の配置変更、といったお金のかからない改善を徹底した。
こうして、不良率を一気に低減し、生産性をあげて赤字事業部を1年で黒字にした。
「させてもらえない」
「出来ない」
「幹部と考え方が違う」
という言葉は、
なにもせず、なにも変えないためのいい訳ではないかと疑うことが大切かと思う。
誰もが制約の中にいるが、制約の中で成果を上げている人もたくさんいる。
「何ができるか」と、問えば、
出来ることは無数に見つかり、手持ちの時間では処理出来ないほどになるだろう。
ドラッカーも指摘をしている。
「私は災難が起きるたびに、それを機会に変えようと努力してきた。」
石油王ロックフェラーの格言である。
ロックフェラーの問題は、巨大化にともなう、
米国政府との戦いであった。
反トラスト法によって、会社が解散させられてしまう。
しかし、その度に、ロックフェラーは事業を伸ばしていった。
「◯◯の問題だから」
「役員、社長と意見が違う」
「休日返上で家で仕事をしている」
「夜遅くまで仕事をしている」
と、深刻ではあろうが、小さな愚痴をこぼす暇に、
「できること」
を積み上げることだ。