2016.04.11
wolfgang
貝殻の山の歴史。
こんにちは、イタグレです。
今日は風が強かったですね!
お天気は良かったものの
町を歩けば様々なモノが倒れていました…。笑
さてさて、今日はこんな記事を見つけました。
海もない京都の宇治の住宅街に
貝殻の山があるという記事。
この貝殻の正体はイタボガキという牡蠣の貝殻で、
胡粉という顔料の原料。
この胡粉は、貝の殻を砕いてつくるのですが
そのために10年以上も天日干しさせる必要があるとか。
ナカガワ胡粉絵具株式会社
こちらの会社でつくられた胡粉は
伊勢神宮や清水寺の修復にも使用されたそうです。
貝殻から絵の具のような顔料をつくるのは
とてつもない時間と労力が必要なんですね。
昔ながらの技法を守り現代まで残し続けるのは
相当の努力が必要だったのではないでしょうか。
顔料、というと普段の私たちの生活には
あまりか関わりのないものと思われるかも知れませんが
今は胡粉ネイルというものが話題になっていて、
爪に優しいネイルということで、注目を集めています。
ネイルのあの特徴的な臭いがなく、
除光液のかわりに消毒用アルコールで落とすことができるのです。
除光液やネイルの刺激臭が苦手な方でも
和テイストのかわいいネイルを楽しむことが出来ます。
胡粉というものの存在を、恥ずかしながら私は今日まで知らなかったのですが
古くから大切に使われてきた伝統的なものが
時代に合わせて姿を変えて、
私たちでも身近に感じることができるのは
とても素敵なことのように思います。