この世で一番のアホ
いがらし(仮)です!ブログは不慣れですが、炎上させない程度に頑張ります!
先日、友人からのお誘いでお酒を飲みに行ってまいりました。男二人でゆっくりと飲む。良いではないですか。大勢で飲むのも楽しいのですが、たまにはこうやって男二人で飲むっていうのも悪くないものです。久々の友人との再会に意気込んで行ってまいりました。
お互いの近況報告から始まり、昔を懐かしみ、バカな話をして大笑いしてたんですよ。こいつみたいな下衆でもこんな風に笑えるんだなって関心したのを覚えてます。そうすると自然と酒も進む進む。やっぱり水分を沢山とるとトイレ行きたくなるじゃないですか。人間だもの。で、トイレに向かったわけですよ。そこでね、タイトルにもある「この世で一番のアホ」と出会ったのです。
彼との出会いは細い細い通路だった。トイレに行くには人が一人なんとか通れるくらいの細い通路を抜けなければならない。その細い細い通路で現れたのが彼なのです。
もうねこいつ空気読めてない。ってかね俺は尿がもの凄くしたいわけですよ。こいつはトイレから出てきてスッキリしてたかもしれませんが僕の膀胱というダムは決壊寸前。ギリギリすぎる。なんとかこいつを華麗にかわして一刻も早く目的地へと到着しなければならないのです。こんなとこで決壊したら最後。僕の人生は終わりを告げてしまう。なんとかせねば。
僕はね、お酒を飲んで酔っ払っています。しかし酔っ払いながらも考えます。アホとの戦いは始まったのです。相手の裏をかいてなんとかかわしゴールを目指します。
最初はまず、譲らずに強引に通路を進んでみよう。こっちはトイレ前で、アホはトイレ後だ。譲ってくれて当たり前だろう。そう考えてたんですよ。そしたらね、アホも進んでくるの。こっちに。マジで空気読めてない。でね、反射的に通路を戻って相手に譲ろうと戻るじゃないですか。紳士ですから。そうしたらアホも戻ってるの。右に避けると アホも同じ方向へ、左に避けてもアホも同じ方向へ。なんかフェイントの掛け合いみたいになってたからな。酔っ払っていたのでよく覚えてないんですが、結構長い間フェイントの掛け合いをしてた気がする。でね、ここまでいくと俺は逆にアホに興味を持った。一緒に酒が飲みたいと思った。もう何も考えずに前に進もう。きっとアホも前に進んでくるだろう。そして握手をしよう。アホとの友情を芽生えさせ共に酒を飲もう。そう考えた。
一歩ずつ足を前にだしてみる。アホもやはり進んできた。そして握手のために手を出す。アホも手を差し出してきた。通じたんだ。ここまで長い間フェイントを掛け合って、お互いが認め合ったんだ。こんなに嬉しい瞬間は他にはない。尿の事なんぞ忘れて、新しくできた友人と共に酒を飲もう。そう思ってた。
でもね、やっぱりアホなの。普通さ握手ってやつはさ、こっちが右手を出したら相手も右手でしょ?そうしないとうまいこと握手できないもんな。でもあいつは左手をだしてきてんの。すげえアホ。まあそれでもいいか。って思って進んだんですよ。そしたら
進んだ先は鏡になっていて、この世で一番のアホが映し出されていた。